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ジラール・ペルゴ

 
       
      いつもこのコーナーをご覧戴きましてありがとうございます。先日ご来店されたお客様から“最初の頃はブランドの話を載せていたのに最近は載せていませんね”と言われました。それから別のお客様に“ジラール・ペルゴ”について書いてないけど嫌いなんですかと聞かれました。そんなことはありません。私は“ジラール・ペルゴ”は好きなブランドです。ただ一時当社はお取り扱いをしていませんでした。私は自社で取り扱いしていないブランドについては好きでも素晴らし時計と思っても一切触れないことにしています。それで“ジラール・ペルゴ”について触れませんでした。ちなみに現在のところ“ショパール”については触れないことにしております。
  今回はジラール・ペルゴについて書いてみます。ジラール・ペルゴはスイスの時計メーカーの中でも時計製作の全てを自社で行う“マニュファクチュール”と呼ばれる数少ないメーカーのひとつです。ジラール・ペルゴにはふたつのルーツが存在します。ひとつは1791年にジャン・フランソワ・ボットがジュネーブに開いた時計工房です。彼は超薄型の懐中時計の創作で大きな評判を獲得し、更に当時の時計づくりの技術をひとつの屋根の下に結集するという近代的な生産ラインを確立しました。もうひとつは1852年コンスタン・ジラールが弟と共に時計会社ジラール社を設立。1854年マリー・ペルゴとの結婚を機に1856年、社名をジラール・ペルゴとし、持ち前のパイオニア精神で次々と革新的な時計を開発しました。1867年にはスリーゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンを発表し、1880年にはドイツ皇帝ウィルヘルム2世の依頼に従って腕時計を製作したという記録も残されています。コンスタン死後の1906年、ジャン・フランソワ・ボットが設立した時計工房を譲り受け現在のGPへと発展していきました。1993年、フェラーリとのコラボレーションによるスプリットセコンド・クロノグラフを発表し以降フェラーリコレクションは同社のヒット作となっています。他にもヴィンテージシリーズ、シーホ−クU等のモデルがあります。超複雑時計を手がける他にも、H社、V社、C社等にムーブメントの供給も行っています。意外に知られていませんがスイスで初めてクォーツの量産に成功したのは同社です。ジラール・ペルゴのエンジニアリング・チームが決定したクォーツ周波数(32.768メガヘルツ)が今日広く世界規格として採用されています。世界的に高い評価を受けている技術力で確信を目指す姿勢がジラール・ペルゴなのです。
  ジラール・ペルゴとはそんなブランドなのです。日本はもう100年以上も前から販売されていました。銀座の“天賞堂”さんがお取り扱いしていました。私は縁もゆかりもないのですが“天賞堂”さんとさん付けします。日本の輸入時計の文化を開いたのは“天賞堂”さんだと思っているからです。現在のところジラール・ペルゴはヴィンテージのSS革ベルト、GP7000の黒文字盤、アルミケースのフェラーリの3針等在庫しております。お取り寄せもできます。ぜひお問い合わせください。ご意見やお便りもお待ちしております。次回もお楽しみに。
 
         

Marubishi shokai co.ltd