世界で一番のモノばかりを集めた本があります。自然や人物、記録などで一番のモノが載っています。では、時計で一番のブランドはどこでしょうか？マニアの方は“パテック・フィリップ”と答えるでしょう。（注：私が今手元に持っているこの本には、ユリスナルダンが出ています。ユリスナルダンはそれはそれで素晴らしいメーカーです。過去、時計コンテストで一番多くの賞を獲ったメーカーですし、極東の島国でクォーツを開発したり、オリンピック等の公式時計をよく担当するメーカーが時計を作るに際して目標にしたメーカーですから。）パテック・フィリップは個人が購入できる最高の時計、時計界の最高峰ブランドと言われています。歴史と伝統に培われた「代々受け継がれていく究極の時計」と言えるモノなのです。ところで一般的なところではなく、私がパテック・フィリップはすごいと思うところをお話します。 パテックの時計はとても高価な物ですが、ちょっとした車を買う気になれば手に入る物です。実際､当店も何本も販売しています。では､腕につけている人を見たことがありますか？お求めになった方にお聞きするとほとんどの方が｢実際腕に付けていない｣「何回かゼンマイを巻いただけ」「特別なときにしか付けない」と言うようなお答えが返って来ます。もちろん中には普段使いにしている方もいらっしゃいますが、それはほんのわずかな方だと思います。すごいと思いませんか？車ぐらいするものを買っても、見せるとか自慢するわけでもなくしようもしない、それで満足されているなんて。そんなところが私がパテックに魅力を感じる理由の１つです。